オグル前病院長の転勤、開院一周年記念行事、シアヌーク病院の国連エイズキャンペーンへの参加など、通常業務外の行事が目白押しの11月でしたが、診療および研修活動は順調に展開されました。
11月中の来院患者数は、のべ5,003人に上りました。入院施設は、これまでに100名の患者を収容、治療にあたってきました。これらの患者の多くは、先進国であれば集中治療室で手当てを受けていたであろうほどの重症でしたが、彼らは治療費や薬品代が無料で治療を受けられたことに、大変感謝されていました。現在、当病院のスタッフ総数135
名のうち、カンボジア人は医師が20 名、看護婦が38 名を占めています。彼らは、病院側が提供しているサービスや、家族を養うに十分な給料を支給されていることに、大変満足されています。
医師および看護婦の研修プログラムも予定通りに進められています。専門的には、当病院医師を対象とした呼吸器系医薬品に関する講義が、入院している多くの肺病患者に対する臨床講義により実施されました。超音波診断撮像の研修も続行中であり、またX
線ユニットは特に骨折や肺病診断にフル回転しています。このたび、スザンヌ・ガムリー氏とソク・クン氏により、広報部が新設されることになりました。彼らは、寄付された方々からの要請に応えたり、今後の募金キャンペーンの展開などを担当いたします。多くの方々の寄付によりまかなわれている当病院にとって、非常に重要な部門となるわけで、今後の資金確保のために大きな力になってくれるでしょう。
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