サン・スデンさんは60 歳の米作農夫で、慢性的に悪化している咳に苦しみ、地方から来院されました。ここ4 カ月間は、呼吸困難、体重減少、発熱そして絶え間ない胸の鈍痛に悩まされていたそうです。以前に地元の病院を訪れて治療を受けたらしいのですが、一時楽になっただけで、すぐに元に戻ってしまったとのことでした。
来院時、彼の右肺は機能しておらず、胸腔に感染膿液がほぼいっぱいに充満していました。胸に通した管からこの液を排出した後、緩い吸引によって肺を拡張してゆきました。検査の結果、結核であることが判明しました。現在彼は、適切な投薬によって、順調に回復しています。おそらく、以前とほぼ変わらぬ農夫としての仕事に復帰できるはずです。
「この病院には、心から感謝しています。これまでに全財産を費やして治療を受けてきたのに、よくなりませんでした。私は、1 日にわずか2千リール(約60 セント)しか稼げないのです」
彼の妻のライ・ホウンさんは、「医師や看護婦のみなさんは、毎日午前と午後に回診に来てくださり、具合はいかがですか、と聞いてくれます。夫がとても貧しくても、全く関係なく…」と感激されていました。 |