ネイビー医師、第5回アジア太平洋エイズ会議で研究発表
第5 回アジア太平洋エイズ会議においてネイビー医師は、国立HIV/エイズ・皮膚病・性感染病センターエイズ治療室長ノン・カナラ医師と共に、政府と非政府組織とが提携した地域活動に基づく家庭医療のモデルポスターを発表しました。
ネイビー医師は、3 年前にシアヌーク病院に勤務するまでは、カンボジア赤十字のアドバイザー・講師を務めていました。当病院のHIV/エイズ部門の一員として、彼女はカンボジアにおける地域教育および医療の牽引役を果たしています。
「地方でのHIV/エイズに関する集会の開催は、この伝染病の猛威に対処するための資源、技術そして責任を機動させてゆくために不可欠になっています。そして国際会議への出席は、HIV/エイズ感染者、政府、国際役員、臨床医、コミュニテイワーカー、活動家、研究者、サービス提供者やマスコミが共通の目標に向かって団結する、その一員になることでもあります。この共通目標には、HIV/エイズの感染阻止、既感染者に対する治療および支援環境の改善、そして不明点や差別の解消などが含まれています」
会議を終えたネイビー医師は、シアヌーク病院同僚にそう報告しました。
資源の乏しい国では、地域共同体の機動性がHIV/エイズ予防・治療の根幹を支えています。こうした共同体はまた、HIV/エイズ教育の拠点でもあります。今回の国際会議では、多くの斬新な地域啓蒙計画が発表されましたが、特定のグループを対象としたもの(風俗業従事者、トラック運転手、男性旅行ガイド、性転換者、漁師など)や、地域に基点をおいた治療/支援活動の改善プログラムなどが注目を集めていました。
「HIV が蔓延し、AIDS 感染者が支援を必要としているかぎり、私たちが結集しこの業病を駆逐する決意を新たにしてゆく場が必要です。こうしたプログラムは、科学の威力を政治的任務に結びつけるとともに、最善の研究成果を、病に感染し影響された共同体の医療現場に活かすことを目指しています」
とネイビー医師は語りました。
第5回カンボジア外科会議
シアヌーク病院外科・麻酔チームは、プノンペン大学医学部にて開催された年次外科会議に参加する機会を得ました。「カンボジア保健2000 」と題されたこの会議は、カンボジア外科学会およびカンボジア麻酔・集中治療学会が主催し、カンボジア人および外国人の外科医や麻酔医たちが、一般外科学、外傷学、泌尿器科学、歯科外科学、麻酔学、集中治療学、小児外科そして産婦人科学について学術的研究結果の発表を行いました。
シアヌーク病院整形外科医のリカルド・デ・ラ・コスタ医師は、大腿骨頭骨折の処置をテーマに、特にその長期の不具状態を回避するための現代的外傷処置対処法について提言しました。一般外科のコーネリア・ヘーナー医師は、カンボジアで特に多い甲状腺手術に関する経験とその結果について発表しました。
この会議は、当病院外科チームにとって、研修とともに、他病院からの同士たちとの交流の貴重な機会となりました。 |