厚生大臣マム・ブン・ヘン氏がスタッフの業績を評価
「シアヌーク病院の3周年記念式典に出席でき、大変光栄に存じます。当病院は、カンボジア人医療スタッフの研修および患者、とくに貧しくかつ必要とする患者たちに最良の医療を無料で提供してくれる、我々の特別なるパートナーです。私はずっとこの分野の活動、また当病院スタッフの勤勉さや外国人との間に築いている非常に良好な関係に注目していました。皆さまの業績を心から称えたいと思います。プノンペンやあらゆる地方県の人々は、自らの母親に対するように患者に接し、偉大な人間愛をもつここの全スタッフを信頼しています。」
マム・ブン・ヘン氏はつづけて、
「シアヌーク病院は、貧困民にたいして無料で医療を提供するという格別の方法で、厚生省を支援してくださいました。厚生省の長としてそして医学の専門家として、すばらしい貢献をしてくださった全スタッフに対して深甚の謝意を表します」
ホープワールドワイド会長ロバート・ゲンペル氏、スタッフの貢献を評価
「シアヌーク病院のスタッフの皆さまの業績を称えることができる機会を得たことは、この上なき喜びであり光栄です。世界中のもっと多くのより大きな規模の病院でも、短期間にこれほどの目覚ましい成果をあげることは困難だったでしょう。わずか3年前に、私はバーニー氏を通じて、カンボジアの貧困民のために、高度な無料医療を提供するために病院を建設したいという、ワ−ルドメイト・リーダー深見東州氏の構想を伺ったのでした。
ノロドム・シアヌーク国王のご厚意、プノンペン市立病院および厚生省の協力、深見東州氏の発案と財政支援により、この建物は完成しました。そして、この建物に生命と技術を注入することによって、カンボジア人医療スタッフへの研修、貧困民を救済する医療を提供する施設が実現したのです。
1996年末にスタッフ配備と運営体制の準備を終え、その後まもなくしてオープンすることができました。当初は、外来のみの診療所としてスタートしたのでしたが、その後着実に発展を遂げ、このように世界の注目を集めるほどの非常に生産的な内科・外科病棟を備えた病院に成長したのです。
ハーバード大学や南カリフォルニア大学はすでに当病院の協力者であり、さらにその支援体制を強化してくれています。オーストラリアや米国から、多くの上級医療・外科の専門家が当病院での授講を希望されていますが、お待ちいただいている状況です。また、世界中の医学生から毎週のように手紙が届き、わずかの期間でもこの病院で研修したいという要請が寄せられています。多くの客員医師や講師から、スタッフの熱心な受講姿勢に対する喜びの声も聞いています。非常にいい質問が出るので、充実した学びと研修ができているということでした。
思えば3年前、いま皆さんがいらっしゃるこの場所で、モニニス王妃をお迎えして病院開設記念式典が行われたのです。その時には、これほど多くの方々が治療を受け、これだけ多くの生命が救われるとは、想像していませんでした。診療と治療を補助する検査室が12万5千件もの検査を実施し、薬局が16万件の処方箋を発行するようになるとは考えられないことでした。これは単に数が増えただけでなく、一人ひとりの適応性や能力が飛躍的に向上した全スタッフの団結した努力なくしては不可能だったでしょう。
ホープ・ワールドワイドが、このような意義ある人材育成のプログラムの一端を担っていることをうれしく思います。ホープ・ワールドワイドとワールドメイトの財政支援、及び現地スタッフと外国人スタッフとの優れた協力関係が、この3年間の成功の最も大きな要因だったといえるでしょう。ここカンボジアで自らの能力を活かすために故郷を離れて駆けつけてくれた、米国、オーストラリア、英国、フィリピン、スイス、ベルギー、スコットランドやドイツからのスタッフをお迎えできていることは、本当に幸運です。また、この国にしっかりとした医療の未来を築くために、カンボジア国家当局とも緊密な連携をとれていることに感謝しています。
そして、私ども理事は、とくに、最長勤続の方から最近採用された方をふくめて206名に及ぶカンボジア人スタッフに恵まれていることを、誇りに思います。彼等は、相互に学びを深めてゆくために必要な団結したチームを結成し、第一級の医療を提供していることを目のあたりにできます。
シアヌーク病院理事会を代表して、これほど素晴らしい業績を達成された皆様に謝意を表する機会をいただいたことは、大きな喜びです。あらためて、今後とも、みなさまが更に研修を深め、そして患者の治療を進めてゆけるよう、私たちは支援を継続してゆくことをお約束するものです。
スタッフの絶大な貢献を称えるバーニー&アキコ・クリッシャー夫妻が、1999年11月に当病院を訪問されました。バーニー氏は、スタッフの努力と研修・医療への惜しみない貢献を高く評価されました。彼は、来院患者の半数以上が地方から訪れていることに言及、当病院が与えているインパクトの大きさを強調されました。
日本の社会福祉家でありワ−ルドメイト・リーダーの深見東州氏が発案したことに対し、氏の経営するコンサルタント会社の顧問であったバーナード・クリッシャーは、具体的な構想を助言して共に練り、政府に働きかけ、建設会社や設計会社をアレンジしました。
この間、発案から2年間でバーナード・クリッシャー氏の尽力と深見東州氏による財政支援により、シアヌーク病院は1996年12月にオープン。
その後、米国に公益法人シアヌークコープが設立され、病院の運営に必要な年間約2億円の資金の半分をホープワールドワイドグループが支出し、もう半分をワールドメイトと深見東州氏が毎年支出しています。また、バーナード・クリッシャー氏も積極的に寄付を募り、外科用手袋、心電図撮像装置、2台の救急車などの寄付を実現されました。救急治療室にて毎日100名もの患者に対応している35名のスタッフは、彼の努力により松下電器から寄贈されたエアコンに感謝しています。
バーニー夫妻に、病院建設の構想とその継続支援を称え、シアヌーク病院の警備員であり学生アーティストであるラズミーさんの描いた水彩画を贈呈されました。
歴代月間最優秀スタッフを表彰
病院オープン以来これまでに選ばれた全ての月間最優秀スタッフに対して、その業績と研鑚・高度医療のための継続的努力をたかく評価して、表彰状が授与されました。 |