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2003 10
マンスリーレポート
日本のロータリークラブの寄付を記念して
 当病院副理事長であり、筆頭財政支援者である氏が、2003年6月に来院し、日本のロータリークラブからの寄付を讃えて、記念植樹と銀製銘板の披露を行いました。
 「この浄財は、プロのオペラ歌手でもある氏が出演したチャリテイコンサートにて集められたものです。この植樹は、わが病院にとって理想的な象徴だと思います。」
 と、ゲーリージャックス病院長は語りました。
 「植えたときには小さな苗木が、やがて巨大な樹木に育ってゆきます。当病院も、規模のみならず貧困患者に治療と安心を提供する能力においても、着実に成長を遂げてきました。さらに、いまでは研鑽を積んだカンボジア人医師、看護婦ほか医療専門家の育成面においても、刮目すべき成果を挙げています。」
 氏は、この病院を建設され、そして病院のオープニング以来、一貫してきわめて重要な大使としての役割を果たされてきました。世界中の人々から支援を得るべく奔走し、また御自身も病院運営を支えるために尽力されています。カンボジアの貧困患者救済のために尊い献身を続けてこられた氏に、あらためて深く感謝申し上げます。

患者の物語
ラン・サイヌさん
 5年前、脚が倒木の下敷きになるという不運に見舞われ、膝下からの切断を余儀なくされたランサイヌさん。切断手術後に義足の装着をうけましたが、その後ずっと激痛にさいなまれ、思うように義足を使えない状態がつづいていました。
 当病院の外科医が、切断を受けた脚に残っていた骨片が痛みの原因であることを突き止め、摘出手術も無事成功しました。
 この処置後、膝の関節が硬直するという症状が現れました。アイルランドの首都ダブリンから訪れていた客員物理療法士のポーリーンマクナブさんと当病院物理療法士のレイシーさんが、サイヌさんに臀部を強化するエクササイズを指導したところ、硬直は著しく改善されたのです。
 すっかり痛みがひいて、無事に退院できたサイヌさんは、喜びに満ちた表情で語っていました。
 「シアヌーク病院の全職員のみなさま、本当にありがとうございました。来院したときは、激痛のあまりに何も手につかない状態でした。おかげさまで、これからのより良き人生に希望をもてるようになりました。」
スタッフの横顔
チェア・ソフォーンさん
 自らの責務に全身全霊で取り組む姿勢と、より高いレベルをめざす向上心によって、ソフォーンさんが今月の最優秀スタッフに選ばれました。

 ソフォーンさんは、5年間にわたり当病院ハウスキーピング部門のスタッフを務めてきました。細部にいたるまで行き届いた配慮と心遣いができることで、模範的なリーダーとして評価されています。また業務へのあふれるばかりの情熱や、患者やスタッフと接するときはつねに微笑みを絶やさない優しさは、広く知られています。

 「このような身にあまる評価をいただいて、たいへん驚き、また感激しています。同僚の皆さんがとてもよくやってくれるので、私も仕事がしやすく、楽しめるようになりました。彼らから教えられることも多いです。」

コウーン・サレスさん
 薬局部に勤務するサレスさんは、部内の問題解決手法を劇的に改善した功績が評価されました。勤続五年を超えるスタッフである彼女は、先般、人手不足のときに薬局における処方戔対応作業の負荷を画期的に軽減する効率化システムを開発しました。

 「サレスさんは、まさに薬局部の財産といっても過言ではありません。彼女は、組織のなかでの自らの役割ということをつねに念頭において活動できるチームプレーヤーです。薬局が円滑に機能しているのも、彼女の尽力に負うところが大です。」
 と、ネアンモム薬局部部長も絶賛していました。
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