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2006 9
マンスリーレポート
患者の物語 ピット・テイアムさん
患者の物語
新外来クリニックのプライバシー尊重の体制と効率改善に感激

 シアヌーク病院の外来に2年間通院して治療を受けてきたピット・テイアムさんは、毎回3時間かけて病院を訪れています。以前は、プノンペンに早朝着いて、午後遅くまでごったがえす待合室に座り続けて順番を待っていました。あるとき彼は、個室が不足しているために、医師たちが診察している場所には、ほとんど患者のプライバシーがないことに気付いたそうです。他の多くの患者同様、テイアムさんも治療を受けられることはありがたく思っていましたが、患者一人ひとりへの配慮がもう少し行きわたる環境になればと願っていました。

 当病院では、最近までフォローアップの患者診察を、混雑した救急部の近くで行うことを余儀なくされていました。そこではプライバシーまで気づかう余裕がないため、医師と患者との個人的な絆が築かれにくい雰囲気があり、また、非常に人が密集しているために診察の流れも滞りがちでした。

 こうした事情のために、医師たちは午後遅くまで患者の診察に追われ、その結果、午後に予定されている研修のための講義に出席できなくなるという事態もしばしば生じていました。

 しかし、トウシュウ・フカミ・ビルディング(第三病棟)ができたおかげで、これらの問題は大きく改善されました。現在では、患者はセミプライベートや仕切りで隔てられたスペース、または個室などで時間遅れのないスケジュールで診察を受けられるようになりました。医師や看護婦たちが一丸となって診察システムの改善に努力しており、これからもこの新クリニックの治療効率は向上し続けてゆくことでしょう。

 テイアムさんも、新外来クリニックのプライバシー尊重の体制と効率改善に感激して、「自分だけのスペースが確保されているので、お医者さんに心を開いて話すことができ、ずっと快適に診察を受けられるようになりました」と喜びを語っていました。

 新しいクリニックは、いまでは心のこもった効率的な治療のモデルとしてみなされています。この画期的な施設の実現にご尽力くださったワールドメイトの皆さまをはじめ、多くの他の寄付貢献者の方々に、深く感謝申し上げます。
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